絶対音感とは?①

2025.03.04

豊橋市のピアノ教室「いとうピアノ教室」です♪

当教室では江口式の絶対音感トレーニング方法を参考に絶対音感を身につけるサポートするコースを開講しておりますが、そもそも絶対音感とはなんなのでしょう?

絶対音感とは、簡単に言うと、他の音と比べなくてもその音の「音名」が分かる能力のことです。

自分には音感がある、と思っている多くの人が持つのが「相対音感」というもので、何かしらの基準をベースに音を高低差で判別しています。

ですが、絶対音感は人を判別するように「この音はド」「この音はソ」などと、目印の音を設定しなくても聴いた瞬間分かるのです。

イメージとしては、赤い帽子をかぶっている人がAさん、黄色い帽子をかぶっている人がBさん、と覚えているのが相対音感なのに対して、この人はAさん、この人はBさんと顔で覚えている状態です。

相対音感の人は、AとBの顔を個別で覚えておらず、帽子の色だけが判断材料なので、赤い帽子と黄色い帽子を取り替えられたとしても、赤い帽子はAで、黄色帽子はBという認識です。
絶対音感の人は帽子が入れ替わってもAさんは Aさん、 Bさんは Bさんのまま認識します。

「絶対音感があると何がいいの?ピアノが上手くなるの?」と疑問に思うかもしれません。

答えは…大変悩ましいのですが、絶対音感があるから、と言って自動的にピアノは上手くなりませんし、別に絶対音感なんてなくてもピアノは弾けますし、ピアノが上手な人は沢山います。

では何故、絶対音感がもてはやされるのか、絶対音感をつけた方が良い、と思うのか、ということなのですが、おそらく答えは、「アドバンテージにはなるから」です。

まず、絶対音感を持つことは「良い耳」を作るための一番の近道です。

絶対音感を持つ子は音や音楽へ強い興味を持つようになるそうです。

そして、絶対音感のない人にとっては難しい、と感じることを簡単に、楽しくできるため、ますます音楽への興味が湧くのだとか。

また、記憶力の向上にも繋がるという研究がなされており、絶対音感のある人が一度聴いた曲を簡単に再現するのはそのためです。(技術あって、の話です。)

故に、絶対音感をきちんとつけることができると、暗譜が飛ぶ、ということがないのだそうです。(うらやましい…)

絶対音感を持つ人は、聴音、新曲視唱なども得意な方が多いです。(コナンくんのように絶対音感はあるけど音痴、という方は少ないかと…😅)

単音でも和音でも全ての音を瞬時に判断できるのですから、楽譜を読む、書く努力を怠らなければ確かに得意になりそうです。

巷では、絶対音感を身につけるとIQが上がる、などと言われていて、これに関しては正直同じ人間で絶対音感のある場合とない場合を比べられないからなぁ…とも思っているのですが、脳への大きな刺激となり、活性化する、ということだけは確かだと考えております。

私自身は絶対音感っぽいもの、しかありませんので音が分かるくらいで、暗譜も飛ぶし、耳コピで弾いたりはできません。
だからこそ、自分の所へ来てくれた生徒さんがこの素晴らしい能力を身につけてくれたら…と思うのです。

長くなったので続きは後日🙏

※絶対音感、相対音感に関しては個人的見解です。

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